講義科目(2)医学専攻博士課程
学群名:分子病態学群
科目名:分子薬理学
英文名
Molecular Pharmacology
科目概要
博士課程 分子病態学群 2単位 講義
開講期
2024年度以降開講予定
科目責任者
天野英樹
担当者
天野英樹・伊藤義也・細野加奈子・鎌田真理子
授業の目的
薬理学は薬物を生体に投与した時に生じる政体の変化を分析・解析する学問である。薬物は固有の受容体に結合し、細胞内の情報伝達を介して、細胞機能を変化させる。生理的あるいは病的な状態でもこれらの物質群は役割を持つが、その作用を阻害したり増強したりする分子プローブは治療薬開発の基礎となる。本科目では、生体内活性物質のダイナミックな働きを理解させ、その情報伝達の制御方法について概説する。
教育内容
薬理学に基礎的知識を習得する。臨床に使用されている薬物を例に挙げ、薬理学的メカニズムを習得する。
教育方法
講義はおもにPowerpointを用いて説明する。新型コロナ感染症の状況により、オンラインを用いた講義を行うことがある。
授業内容(シラバス)
回
項 目
内 容
担当者
1
薬理作用の基本(1)
薬物の特徴
天野英樹
2
薬理作用の基本(2)
用量と作用
天野英樹
3
薬理作用の基本(3)
薬物の受容体(GPCR)
天野英樹
4
薬理作用の基本(4)
薬物の受容体(Tyrosine Kinase内蔵型)
天野英樹
5
薬理作用の基本(5)
細胞内受容体
天野英樹
6
薬理作用の基本(6)
細胞内シグナル伝達−1
天野英樹
7
薬理作用の基本(7)
細胞内シグナル伝達−2
天野英樹
8
生理活性物質と病態(1)
ペプチドと病態
天野英樹
9
生理活性物質と病態(2)
サイトカイン、ケモカインと病態
天野英樹
10
生理活性物質と病態(3)
血管新生因子と病態
天野英樹
11
生理活性物質と病態(4)
脂質メディエーターと病態
天野英樹
12
病態モデルでの解析の実際(1)
がん血管新生とリンパ管新生を制御する因子
天野英樹
13
病態モデルでの解析の実際(2)
がん転移を制御する因子
天野英樹
14
病態モデルでの解析の実際(3)
炎症反応を制御する生理活性脂質
天野英樹
15
まとめ
発表討論会と総評
天野英樹
到達目標
薬理学の基本概念及び生体内生理活性物質に関する知識の習得および病態モデルの理解。
評価方法
評価はレポート(80%)、平常点(20%)、授業への積極的な参加(学習態度)の総合評価とする。提出されたレポートは採点しコメントをつけて返却する。
準備学習
(予習・復習等)
(予習・復習等)
関連する解剖学、生化学、生理学の領域を復習しておくこと。
その他注意等
1回につき2時限実施する。オンライン授業はZoomを使用する。受講方法は履修者にメールで通知する。
教科書
標準薬理学 (第7版) 医学書院
参考書
特に無し