学修要項(シラバス)
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講義科目(2)医学専攻博士課程

学群名:生体機能医科学群

科目名:細胞・分子生理学

英文名
Cellular and Molecular Physiology
科目概要
博士課程 生体機能医科学群 細胞・分子生理学 2単位
開講期
2022年度以降開講予定
科目責任者
高橋倫子
担当者
高橋倫子※・安岡有紀子・畠山裕康・福田英一 ※内科診療経験を通して生理機能とその異常を解説。
授業の目的
細胞は、複雑な仕組みを内包する独立した生命単位である。人体を構成する多種多様な細胞に共通する性質の理解を、本研究単位の目標とする。特に、物質輸送に関連する膜蛋白に関する知見を集め、イオン輸送を調節する細胞内シグナル伝達系や細胞内膜輸送系の理解をはかる。これらの各種細胞機能が、生体の恒常性維持にむけて果たす役割を具体的に学ぶ機会とする。
教育内容
物質輸送に関わる細胞膜蛋白(イオンチャネル、キャリア、ポンプ)の分子構造と機能を講義し、調節機構を理解をはかる。膜電位の形成機構や細胞内輸送の基本事項の説明に始まり、これらの基本的な細胞機能により、人体の各種システム(内分泌系・神経系・腎体液調節系・消化吸収系など)が構成され、体内の恒常性が維持される仕組みについて理解をはかる。ディプロマポリシーの「1)専門領域の基本的な知識を持ち、その領域の研究動向を把握していること」の達成に関わる。
教育方法
配布資料とパワーポイントによってウェブによるオンライン講義を実施し、討議を行う。課題に対するレポート提出を含む。
授業内容(シラバス)
項 目
内 容
担当者
1
細胞と細胞膜(オンライン)
細胞膜の構造・組成・機能
高橋倫子
2
イオンチャネルと細胞膜電位(オンライン)
イオンチャネルの性質、細胞膜電位の形成機構、静止膜電位、活動電位
高橋倫子
3
神経系と内分泌系(オンライン)
神経細胞とシナプス、ホルモン分泌機構、標的細胞における作用発現機構と調節機構
高橋倫子
4
膵内分泌と糖代謝(オンライン)
インスリンの分子構造、生合成、分泌機構、標的臓器における生理作用
高橋倫子
5
腎臓の生理 (1)(オンライン)
腎臓の構造、糸球体濾過
安岡有紀子
6
腎臓の生理 (2)(オンライン)
電解質輸送、尿濃縮機構
安岡有紀子
7
腎臓の生理 (3)(オンライン)
酸塩基調節機構
安岡有紀子
8
消化と吸収 (1)(オンライン)
消化器官の機能的構造、唾液・胃液の作用と分泌機序
福田英一
9
消化と吸収 (2)(オンライン)
胆汁・膵液の生理作用、分泌機序
福田英一
10
消化と吸収 (3)(オンライン)
小腸における消化・吸収、大腸における水の吸収と分子機構
福田英一
11
細胞内輸送(1)(オンライン)
細胞内コンパートメントと膜輸送の分子機構
畠山裕康
12
細胞内輸送(2)(オンライン)
ゴルジ体を中心とする細胞内輸送
畠山裕康
13
細胞内輸送(3)(オンライン)
細胞膜を中心とする細胞内輸送
畠山裕康
14
細胞内輸送(4)(オンライン)
高次生体機能を支える細胞内輸送
畠山裕康
15
総合討論
総合討論およびレポート提出
高橋倫子
到達目標
細胞の構造を理解し、細胞を取り巻く内外の環境を説明できる。細胞膜電位の形成機構と細胞内輸送に関する基本的な知識の習得を目指す。さらに、消化吸収・腎・内分泌・神経系における生体現象を知り、種々の細胞機能と組織構造との間の連関を説明できるようになることを目的とする。
評価方法
レポート(70%)+議論への参加(30%)とする。レポートでは、細胞機能が発現する分子メカニズムと生体調節機構について、関連付けて述べていること。提出されたレポート、課題等を採点し、コメントをつけて返却する。
準備学習
(予習・復習等)
高校・大学の生物学の履修および習熟が前提である。予習に関連する領域の参考書を読む(2時間)。復習は講義プリントの見直しを中心に各講義あたり約2時間必要。
その他注意等
1回に2時限実施する。オンライン授業はzoomを利用する。受講方法の詳細は履修者にメールで通知する。
教科書
講義におけるスライド資料をメールあるいはMoodleで配信する。
参考書
Molecular Biology of The Cell、メンブレントラフィック(化学同人)が参考になる。