学修要項(シラバス)
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講義科目(2)医学専攻博士課程

学群名:臨床医科学群(内科系)

科目名:内分泌代謝内科学

英文名
Endocrinology, Diabetes and Metabolism
科目概要
博士課程 臨床医科学群 2単位 講義
開講期
2023年度 通年
科目責任者
宮塚 健
担当者
宮塚 健・市川雷師・林 哲範・正木嗣人・星山綾子・田口 朋
授業の目的
膵内分泌細胞、下垂体、甲状腺、副腎をはじめとする内分泌細胞は、液性因子を通じて組織間の情報伝達を担う細胞集団であり、生体内の恒常性維持に極めて重要な役割を担っている。本講座ではホルモンの発現・分泌・作用機構を理解するとともに、内分泌・代謝系の恒常性破綻がもたらす病態を生理学・生化学・分子生物学の観点から理解する能力を養う。さらに内分泌疾患の根治を目指した再生医療の現状と課題・将来性について学ぶ。
教育内容
糖脂質代謝およびホルモン調節機構の分子生物学的研究の進展を概説するとともに、その知見を内分泌・代謝疾患の診断・治療にいかにして応用するか、今後の展望について解説する。
教育方法
論文等を紹介しながら、未解明の課題にどのようにしてアプローチしたらいいか議論する。一部の授業では、関連資料を配布し、それに関連した課題についてのレポートを課す。
授業内容(シラバス)
項 目
内 容
担当者
1
代謝学総論
代謝疾患研究の総合的理解
宮塚 健
2
内分泌学総論
内分泌疾患研究の総合的理解
正木嗣人
3
膵島ホルモンの生理学
液性因子による情報伝達と恒常性維持機構
市川雷師
4
糖尿病臨床研究の進歩
臨床研究に必要な医療統計学
林 哲範
5
糖尿病治療薬の進歩と課題
血糖降下薬の分子生物学
宮塚 健
6
内分泌疾患・代謝疾患のためのオミクス解析
トランスクリプトーム解析ほか
宮塚 健
7
内分泌代謝疾患による動脈硬化
動脈硬化性疾患の病態把握
林 哲範
8
肥満症診療の進歩
肥満症診療の歴史と課題
正木嗣人
9
糖尿病再生医療の進歩
膵β細胞再生医療の歴史と課題
宮塚 健
10
内分泌腫瘍の病態解明および治療戦略
内分泌腫瘍の分子生物学的理解
田口 朋
11
糖代謝プロファイルの経時的解析
持続グルコースモリタリングの進歩と課題
林 哲範
12
ペプチド解析技術の進歩
内分泌代謝疾患におけるペプチドミクス
星山綾子
13
膵β細胞不全と糖代謝異常
糖尿病におけるβ細胞不全の病態把握
宮塚 健
14
糖代謝異常合併妊娠の診断と治療
周産期の糖代謝プロファイルの統合的理解
市川雷師
15
神経内分泌腫瘍の診断と治療
神経内分泌腫瘍の分子生物学
田口 朋
到達目標
代謝疾患・内分泌疾患の病態把握に向けたこれまでの研究の歴史と治療の進歩を学ぶとともに、残された課題に対してどのようなアプローチができるのかを考えられるようになる。
評価方法
ディスカッション(75%)やレポート(25%)を通して個々人の理解度を評価する。
準備学習
(予習・復習等)
下記参考文献を読み授業に備える。【授業時間外学習時間:10時間(予習:5時間, 復習:5時間)】
その他注意等
特になし
教科書
指定なし
参考書
1. Sasaki S, Lee MYY, Wakabayashi Y, Suzuki L, Winata H, Himuro M, Matsuoka TA, Shimomura I, Watada H, Lynn FC, Miyatsuka T*. Spatial and transcriptional heterogeneity of pancreatic beta cell neogenesis revealed by a time-resolved reporter system. Diabetologia 65: 811-828, 2022
2. Hayashi A, Shimizu N, Suzuki A, Matoba K, Momozono A, Masaki T, Ogawa A, Moriguchi I, Takano K, Kobayashi N, Shichiri M. Hemodialysis-Related Glycemic Disarray Proven by Continuous Glucose Monitoring; Glycemic Markers and Hypoglycemia. Diabetes Care. 44: 1647-1656, 2021
3. Miyatsuka T: Chronology of endocrine differentiation and beta-cell neogenesis. Endocr J 63: 205–211, 2016