学修要項(シラバス)
 > 学修要項(シラバス) > 講義科目 共通教育科目 > 医療人間科学 国際保健学

講義科目 共通教育科目

学群名:医療人間科学

科目名:国際保健学

英文名
International health
科目概要
共通教育科目 2単位
開講期
2021年度 前期
科目責任者
正木朋也
担当者
正木朋也・相賀裕嗣・今野浩一
授業の目的
・一般目標 (General Instructional Objectives)
 国際保健における課題を認識し、自らビジョンをもって問題解決につながる適切な判断と行動ができる人材の育成。
教育内容
健康を基軸に世界をみて、グローバルな課題や諸問題を克服するために自らなすべきことみいだす力を涵養する。受講者は人口増加、地球温暖化、社会構造の変化などの動的かつ相互に交絡し深まる諸問題を認識するとともに近未来の世界を予見する。その上で、途上国の現場で生じる課題解決を想定したグループワークにより、自らの問題認識にもとづく対策を提案・共有して、施策として相互に批判的に吟味する。受講者相互の議論をとおして、より良い世界を次世代に引き継ぐための行動理念や考え方について講師とともに議論する。その際、ビジネスで培われたプロジェクトマネジメントの考え方や、生じた問題を克服しながら状況を改善する手法や発想法を学び、さらに、リーダースキルを身につけて、責任ある行動をリードする力の獲得もめざす。
教育方法
1.講師よりグローバルな課題や諸問題を電子配布の参考資料とともに提示し、世界動向を踏まえた現状認識のヒントを与える。
2.指名により、受講者の上記1に対する認識をクラスで共有し、講師が解説・コメントを追加したうえで、さらに質疑応答〜議論を行い相互に理解を深める。
3.実習に先立ち事前配布の資料を読んだうえで、グループワークを行い、互選により司会、時間管理者、発表などを決めたうえで検討結果を共有しディスカッションを行う。
4.2コマ毎に講義内容をもとにその内容・コメント・質問などを自由にマインドマップとしてまとめ、講義修了後3日以内に提出し、翌週その内容について講師がピックアップした内容を紹介しレビューする。
5.以上、全てZoomを使用したオンラインのライブ講義として実施する。
授業内容(シラバス)
項 目
内 容
担当者
1
国際保健学序説(1)
バッシュ博士の国際保健(指定参考書)、国際保健学の思想基盤、全体像をつかむ
正木朋也
(オンライン)
2
国際保健学序説(2)
疫学・保健統計、国際開発指標、世界動向、ファクトフルネス(指定参考書)
正木朋也
(オンライン)
3
プライマリ・ヘルスケア(1)
健康と社会(個、地域、世界)
正木朋也
(オンライン)
4
プライマリ・ヘルスケア(2)
WHOの健康の定義、健康の概念、健康政策
正木朋也
(オンライン)
5
グローバリゼーション(1)
人間の安全保障、Basic Human Needs
正木朋也
(オンライン)
6
グローバリゼーション(2)
国連システム、NGO, NPO、ゲーム理論、外交(実習)
正木朋也
(オンライン)
7
プロジェクト・マネジメント(1)
フレームワーク
今野浩一
(オンライン)
8
プロジェクト・マネジメント(2)
基本プロセスとツール
今野浩一
(オンライン)
9
課題・問題解決(1)
リスクマネジメント
今野浩一
(オンライン)
10
課題・問題解決(2)
不確実性の高いプロジェクトのマネジメント
今野浩一
(オンライン)
11
途上国研究の現場(1)
途上国における調査、調査倫理
相賀裕嗣
(オンライン)
12
途上国研究の現場(2)
国際協力と国際保健学、研究倫理
相賀裕嗣
(オンライン)
13
人道支援と援助計画(1)
課題解決(グループワーク実習)
相賀裕嗣
(オンライン)
14
人道支援と援助計画(2)
結果発表とディスカッション
相賀裕嗣
(オンライン)
15
21世紀の国際保健学
活動の評価と「場」の設定、プログラム評価(指定参考書)、国際協力とその評価、継代と未来
正木朋也
(オンライン)
到達目標
1)科学の発展と世界の人々の多様な価値観を踏まえ、健康とは何かを述べることができる(※知識・理解・表現)。
2)国連の各種公開データなどをもとに世界動向の全体像を示し(※技能・表現)、予見される問題点を指摘したうえで(※思考・判断)その対策について自らの考えを述べることができる(※思考・表現)。
3)国際協力とその評価について具体例をあげ(※知識・理解)問題点と改善案を提示することができる(※思考・判断・表現)。
4)国際保健の観点を踏まえて、自分の専門性との関係性についての考えを述べることができる(※意欲・感心・態度)。
5)問題のレベルを時間的空間的に把握し(※知識・理解)、到達すべきゴールを明示(※思考・判断)したうえで、具体的な解決策の案を提示できる(※理解・表現)。
評価方法
1) 連続講義2コマ毎に10分程度で作成するマインドマップの内容をもとに各テーマの理解度を評価する(50%)。
2) 実習・グループワーク(25%)および、3) 授業への積極的な参加(25%)は加点対象とする。
準備学習
(予習・復習等)
講義期間を通じて電子的に共有する補助教材(文献・公開資料等)を適宜参照すること(参照する文献などの数により個々に異なるが、概ね1時間以上の予習を想定)。
予習・自習課題が出された場合は次週までに終えておくこと(実習のための資料読解には概ね30分以上を要する)。
授業外の学習時間:60時間とする
その他注意等
講師との積極的なディスカッションを期待する。
教科書
特に指定しない
参考書
1.Basch P.F. (PHC開発研究会) (2001), バッシュ国際保健学講座, pp.551, じほう.
2.ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド著(2019) FACTFULNESS (ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣, pp.400, 日経BP社.
3.山谷清志(監), 源由理子, 大島巌(編著), (2020), プログラム評価ハンドブック, pp.260, 晃洋書房.