学修要項(シラバス)
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講義科目(1)医科学専攻修士課程

学群名:分子病態学群

科目名:脳神経内科学

英文名
Neurology
科目概要
修士課程 分子病態学群 2単位 講義
開講期
2024年度以降開講予定
科目責任者
西山和利
担当者
西山和利・飯塚高浩・永井真貴子・北村英二
授業の目的
脳・神経系には多彩な機能があるが,そのメカニズムには未知の部分が多い。しかし,近年の脳科学研究にはめざましいものがある。神経系の障害により生ずる疾患の病態についても徐々に明らかにされてきており,神経疾患の研究が逆に基礎的研究全体を進歩させることも少なくない。これまで治療法がないといわれてきた神経疾患の治療薬が開発されてきたことも研究の大きな成果である。神経内科学の講義目標は,近年進歩の著しい分野を中心に解説し,脳神経系の機能と異常についての理解を深めることである。
教育内容
(1) 脳・神経系の形態・機能の解説を行う。
(2) 神経系疾患の臨床症状について概説し疾患の機序について研究への橋渡しとする。
(3) 神経系疾患の最新の治療について解説を行う。
教育方法
Zoomを使用したオンラインライブ講義
授業内容(シラバス)
項 目
内 容
担当者
1
神経系概論
中枢神経系の解剖,構造をマクならびにミクロレベルで解説する。
西山和利
2
神経系の検査と診察
神経内科で行われる検査や診察法に関する解説をする。
西山和利
3
自己免疫性脳炎の臨床
自己免疫性脳炎の症状・診断について解説する。
飯塚高浩
4
自己免疫性脳炎の機序と研究
自己免疫性脳炎の発症機序と基礎研究について解説する。
飯塚高浩
5
認知症の臨床
認知症の症状・画像について解説する。
未定
6
認知症の最新の研究
認知症の最新の研究について解説する。
未定
7
頭痛の基礎的知識と臨床
頭痛の分類・症状について解説する。
北村英二
8
頭痛の機序とモデル動物
頭痛の発症機序・基礎研究について解説する。
北村英二
9
筋萎縮性側索硬化症
運動系システムの理解とその疾患について解説する。
永井真貴子
10
脊髄小脳変性症と遺伝性神経疾患の検査法
小脳疾患,分子遺伝学を用いた神経疾患診断法について解説する。
永井真貴子
11
パーキンソン病とiPS細胞を用いた研究
錐体外路疾患, iPS細胞を用いた研究と治療応用について解説する。
永井真貴子
12
末梢神経障害と筋疾患の臨床
末梢神経障害と筋疾患について解説する。
未定
13
末梢神経障害と筋疾患の研究
末梢神経障害と筋疾患の研究について解説する。
未定
14
脳卒中
脳卒中の病態と治療の進歩について解説する。
西山和利
15
文化神経生理学,総括
ヒトに特有の大脳機能の不思議さをいくつかのトピックを挙げて解説する
西山和利
到達目標
主な神経疾患について病態を理解し,最新の研究動向についての知識を習得する。
評価方法
面接と授業への積極的な参加との総合評価とする。なお欠席は減点とする。
準備学習
(予習・復習等)
予習:参考書の該当する疾患についての記載を読み,疾患の概略を調べておくこと。
復習:講義で学んだ疾患における臨床症状・行うべき検査や検査結果や新しい研究方法についてまとめておくこと。
授業外学習時間:60時間
その他注意等
受講を希望する場合は開講日1週間前までに表記アドレスまで連絡すること。
head@med.kitasato-u.ac.jp
教科書
指定なし
参考書
神経内科学テキスト 南江堂
神経内科ハンドブック 第5版 医学書院
医学生・研修医のための神経内科学 改訂3版 中外医学社