学修要項(シラバス)
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講義科目(1)医科学専攻修士課程

学群名:分子病態学群

科目名:分子細胞神経生物学

英文名
Molecular and Cellular Neurobiology
科目概要
修士課程 分子病態学群 2単位 講義
開講期
2024年度以降開講予定
科目責任者
萬代研二
担当者
萬代研二・丸尾知彦・板倉 誠・山森早織
授業の目的
ヒトの脳には約1,000億個の神経細胞があり、それぞれ、他の神経細胞と数千個のシナプスを形成している。私たちはこの膨大な数の神経細胞間の結合によって外界から得た情報を脳で処理し、例えば学習し、記憶し、行動している。本科目では、この様に極めて複雑な脳がいかにして形成されて機能しているかについて学び、考える。
教育内容
科学が発展した現代においても、脳を含む神経系がどの様に形成されて機能しているかについて、細胞レベルおよび分子レベルでの理解は十分ではない。これらの問題について、最新の知見にも踏み込んで学び、考える。
教育方法
スライドを使った座学、ならびに課題についてのプレゼンテーションと討論。
対面講義の予定だが、必要があればZoomによる双方向型のオンラインのライブ講義に変更する。
授業内容(シラバス)
項 目
内 容
担当者
1
神経生物学入門
神経生物学研究の概要と歴史
萬代研二
2
神経系の構築
神経系の構築と進化
丸尾知彦
3
シナプス
シナプスの構造、形成と伝達の機構
未定
4
神経細胞内のシグナル伝達
チャネル、跳躍伝導、電気生理学的解析法
未定
5
学習、記憶、シナプス可塑性1
学習、記憶の原理とシナプス可塑性
丸尾知彦
6
学習、記憶、シナプス可塑性2
最近の研究の紹介
萬代研二
7
神経回路
神経回路とその形成機構
萬代研二
8
体性感覚
体性感覚神経とその発生
萬代研二
9
最新の研究の紹介
神経回路とシナプスの形成機構の研究
萬代研二
10
脳の疾患
神経変性疾患、精神疾患、発達障害など
萬代研二
11
神経生物学の研究手法1
遺伝学的解析法
萬代研二
12
神経生物学の研究手法2
タンパク質化学的解析法
板倉 誠
13
神経生物学の研究手法3
組織学的解析法
山森早織
14
神経生物学の研究手法4
顕微鏡的解析法、光遺伝学、超解像顕微鏡
未定
15
総合討論
課題の発表と討論
萬代研二
到達目標
神経系の構造と機能について、細胞レベル、分子レベルで理解し、自分の言葉でわかりやすく説明できるようになること。研究手法の原理を理解し、神経生物学の学術論文を読みこなせるようになること。
評価方法
課題の発表(70%)と授業での質問やコメントなどによる積極性(30%)によって評価する。授業最終日に課題についてのフィードバックを行う。
準備学習
(予習・復習等)
授業内容について参考書や文献を読んで復習し、知識を深めることが望まれる。復習と発表の準備に合計60時間以上の学修時間を要する。
その他注意等
特になし
教科書
指定なし
参考書
スタンフォード神経生物学(出版社:MEDSi)、カンデル神経科学(出版社:MEDSi)