講義科目(1)医科学専攻修士課程
学群名:医療工学群
科目名:診療放射線技術学
英文名
Clinical Imaging Technology
科目概要
修士課程 医療工学群 2単位 講義
開講期
2023年度 前期
科目責任者
五味 勉
担当者
五味 勉・原 秀剛・ティティ ルイン・渡邉祐介・水上慎也・山田智子・中島正弘
授業の目的
一般X線撮影、X線CT検査、MRI検査および核医学検査は、画像診断をはじめとして治療方針の決定や治療効果判定に不可欠な検査法である。特にCT・MRを使用した断層イメージング法は、撮像法を変えることにより、種々の臓器形態、組織変化や血流を含めた機能診断が可能なため、正確な診断、治療法決定や治療効果判定に威力を発揮している。主として断層イメージング手法の撮像原理を理解するとともに、画像評価法に関する基礎知識を深め、臨床で活用可能な断層イメージング手法の開発を目指した教育を行う。
教育内容
断層イメージング原理と基本的な画質特性を教授するとともに、撮像条件(パラメータ)との関係、臨床応用技術についても解説を行う。
教育方法
パワーポイントによって対面による講義を実施する。
項目によっては提出レポートの添削または解説等を行う。
項目によっては提出レポートの添削または解説等を行う。
授業内容(シラバス)
回
項 目
内 容
担当者
1
CTの撮像原理
FBP法、逐次近似再構成法を解説する。
五味 勉 (対面)
2
コーンビームCTの撮像原理
FeldKamp法の概要、画像特性を解説する。
五味 勉 (対面)
3
トモシンセシスの撮像原理
シフト加算法、FBP法、逐次近似再構成法を解説する。
五味 勉 (対面)
4
トモシンセシスの画像特性
面内画像、体軸方向の画像評価法及び画像特性を解説する。
中島正弘 (対面)
5
CTの臨床技術(1)
再構成法による臨床画像の特性を解説する。(頭部、胸部)
原 秀剛 (対面)
6
CTの臨床技術(2)
再構成法による臨床画像の特性を解説する。(腹部)
原 秀剛 (対面)
7
画像誘導放射線治療に関する撮像原理
IGRTの装置・撮像原理を解説する。
渡邉祐介 (対面)
8
放射線治療における画像情報の活用
治療計画や照射位置照合への画像情報の活用について解説する。
渡邉祐介 (対面)
9
乳房撮影法(マンモグラフィ)の基礎特性(1)
乳房X線撮影法(マンモグラフィ)の原理および画像の基礎物理特性を解説する。
山田智子 (対面)
10
乳房撮影法(マンモグラフィ)の基礎特性(2)
乳房X線撮影法(マンモグラフィ)の臨床画像技術を解説する。
山田智子 (対面)
11
MRI画像の画像評価・特性
画像評価法及び画像特性を解説する。
水上慎也
(対面)
(対面)
12
MRIの臨床技術
撮像シーケンスによる臨床画像の特性を解説する。
水上慎也
(対面)
(対面)
13
位相コントラストイメージングの基礎特性
位相コントラストイメージングの概要および原理を解説する。
ティティ ルイン
(対面)
(対面)
14
位相コントラストイメージングの臨床応用
位相コントラストイメージングの画像評価および画質特性を解説する。
ティティ ルイン
(対面)
(対面)
15
断層イメージングに関する最新動向
断層イメージングに関する最新トピックスの解説。
中島正弘 (対面)
到達目標
1. 断層イメージング手法に関する撮像原理を習得する。
2. 断層イメージング手法の画像再構成法を理解する。
3. 断層像の画像評価法および基本特性について理解する。
2. 断層イメージング手法の画像再構成法を理解する。
3. 断層像の画像評価法および基本特性について理解する。
評価方法
提出レポートの内容(90%)、講義への積極的な参加(10%)を総合的に評価する。なお、欠席は減点とする。
授業の途中あるいは最終授業において全体に対するフィードバックを行う。
授業の途中あるいは最終授業において全体に対するフィードバックを行う。
準備学習
(予習・復習等)
(予習・復習等)
予習: 診療放射線技術学領域の中で特にCT・MRIの撮像原理や画像再構成の原理について調べておくこと。
復習: 講義内容の中で断層画像生成に関わる画像再構成の理論や特性について、概要や不明な点をまとめておくこと。
授業時間外の学習時間:60時間
復習: 講義内容の中で断層画像生成に関わる画像再構成の理論や特性について、概要や不明な点をまとめておくこと。
授業時間外の学習時間:60時間
その他注意等
教科書
特に指定しない。
参考書
The Essential Physics of Medical Imaging 3版 Jerrold T.Bushberg 他 (著), LWW