学修要項(シラバス)
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講義科目(1)医科学専攻修士課程

学群名:医療人間科学群

科目名:発達精神医学

英文名
Developmental Psychiatry
科目概要
修士課程 医療人間科学群 2単位
開講期
2021年度 前期
科目責任者
生地 新
担当者
生地 新
授業の目的
人の心の発達は、遺伝的な情報を基盤にした中枢神経系の成熟過程と心理社会的環境との相互作用の中で進展する。本講義では、受講者が、医療領域・臨床心理学領域の実践や研究に関わる者として、人の情緒と行動の発達とその病理について必要な理解と知識を得ることを目的とする。人の情緒や行動がどのような段階を経て発達するのかを理解し、その発達過程でどのような異常が生じるのかについて、基礎的な知識を得ることが本講義の目的である。
教育内容
臨床心理士や公認心理師、あるいは医療関係の専門家として、人の心の発達とその病理について、必要な知識を得ることが出来るように分かりやすく講義する。人間の心理発達と児童青年期の精神疾患の診断、そして薬物療法や心理療法などの治療ケアの方法が講義の中心となる。特に発達障害(神経発達症群)や虐待については詳しく述べる。
教育方法
当日配布する印刷した資料に基づいて、座学形式の講義を行う。印刷した資料のほかに、パワーポイントや動画を用いる場合がある。パワーポイントについては、その内容を印刷した資料としても配付する。
授業内容(シラバス)
項 目
内 容
担当者
1
発達精神医学とは何か?
講義概要の説明・発達精神医学の基本的視点と領域
生地 新
2
乳幼児の発達
乳幼児の精神発達の諸段階
生地 新
3
児童・青年期の発達
児童期と青年期の発達段階
生地 新
4
疾患概念と症状学
疾患概念と症状記述の基本的視点
生地 新
5
心理社会的介入
児童・青年期の精神療法と療育
生地 新
6
医学的治療
児童・青年期における精神科薬物療法
生地 新
7
自閉スペクトラム症1
自閉スペクトラム症重症型の臨床
生地 新
8
自閉スペクトラム症2
自閉スペクトラム症軽症型の臨床
生地 新
9
注意欠如・多動症
注意欠如・多動症の臨床
生地 新
10
その他の神経発達症群
限局性学習症と発達性協調運動症
生地 新
11
愛着の障害と児童虐待1
愛着の障害や児童虐待の診断評価
生地 新
12
愛着の障害と児童虐待2
愛着の障害や児童虐待の治療とケア
生地 新
13
食行動障害および摂食障害群
乳児の食行動障害と神経性やせ症
生地 新
14
チック症群・排泄症群
チック症群と排泄症群の臨床
生地 新
15
発達精神医学の課題
現在の発達精神医学の臨床的課題
生地 新
到達目標
発達に関しては、認知や運動の発達、情緒や対人関係の発達のマイルストーンや発達課題、そして人のライフサイクルという観点を理解し、説明できることが目標である。また、心の発達の病理については、各発達段階でよくみられる発達上の問題として、主要な発達障害や児童青年期特有の精神疾患の概要についての知識を得て、説明できることが目標である。
評価方法
講義での質問・討論内容(50%)とレポートの内容(50%)で総合的に評価する。講義での質問や討論の内容においては、人の発達とその病理について基本的な知識に基づきながら、自分の体験と結びついた形で討論できることが評価基準になる。レポートは、課題について講義内容に基づいて自分の意見を記述していることが評価基準になる。欠席回数に応じて減点する。
準備学習
(予習・復習等)
予習においては、各回の内容についてテキストに目を通した上で、疑問点を挙げておき、講義に備える。復習においては、講義の後に学んだことについて振り返り、わからなかった点があれば参考書等で調べることが求められる。準備学習(予習・復習)の時間は、各回について1~4時間が必要と考えられる。
その他注意等
講義についてわからないことがあったらメールでアポイントメントを取って相談して頂きたい。
教科書
上島国利、平島奈津子、上別府圭子編:知っておきたい精神医学の基礎知識(第2版)、誠心書房、2013
参考書
Wiener 編:Textbook Of Child And Adolescent Psychiatry (The American Psychiatric Publishing)(斉藤・生地監訳:児童青年精神医学大事典、西村書店、2012)