学修要項(シラバス)
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(11)臨床心理学コース

 

科目名:臨床心理面接特論Ⅰ(心理支援に関する理論と実践)

英文名
Clnical Interview for Psychological Practice I
科目概要
修士課程 臨床心理学コース 2単位 講義
開講期
2023年度 前期
科目責任者
水島 栄
担当者
水島 栄
授業の目的
臨床心理面接法Ⅰでは、臨床心理学の実践における面接の進め方や面接者のとるべき態度、力動的心理療法や認知行動療法、集団精神療法におけ基礎的な知識を獲得することが目標である。本科目は、臨床心理学コース在籍者のみ受講可能である。
教育内容
臨床心理面接,アセスメントや面接の進め方ケース報告のしかたなど、どの学派や方法にも通じる基礎的な知識や考え方を定義し概説する。その上で、認知行動療法、集団精神療法などの方法についても基礎的な理論や方法について説明する。
教育方法
文献講読とグループディスカッションを中心とした講義であり、臨床心理面接に関する教科書や基本的文献を用いて、学生が疑問点や他の文献等で調べたことを報告し、それについて教員が説明を加える。ディスカッション時に生じた疑問点や意見に対し、教員がその場でコメントするとともに、次の講義の冒頭で過去の学習の振り返りを行い、さらなる学習に対する理解を促す。
授業内容(シラバス)
項 目
内 容
担当者
1
心理療法を始める前に
初心者の期待と混乱と不安
水島 栄
2
初回面接
情報の収集のしかた
水島 栄
3
初回面接-2
初回面接での取り組み
水島 栄
4
査定・見立て・方針
収集した情報から読み解く
水島 栄
5
査定・見立て・方針-2
現象の記述の仕方
水島 栄
6
特別な配慮が必要な対象者との面接
子ども/危機的状況下のクライエントの場合
水島 栄
7
治療セッションの進め方
見立てと契約、セッションの進め方
水島 栄
8
記録のとり方
記録保存の意義と書き方
水島 栄
9
事例の報告
情報のまとめ方と報告のしかた
水島 栄
10
終結について
終結について
水島 栄
11
認知行動療法の技法-1
アセスメントとプロセス
水島 栄
12
認知行動療法の技法-2
認知行動療法のプロセス
水島 栄
13
集団精神療法の技法-1
アセスメントとプロセス
水島 栄
14
集団精神療法の技法-2
集団療法のプロセスと効果
水島 栄
15
関連する諸問題とまとめ
心理面接法総括
水島 栄
到達目標
面接や検査に関するインフォームドコンセントの方法、心理学的な問題の把握の方法、クライエントを受け入れる際や初回面接で配慮すべきこと、ケースカンファレンスのレジュメの書き方、報告書の書き方、他の専門家との連携のしかた、認知行動療法や集団精神療法の技法についての基本的な知識を獲得することが到達目標である。
評価方法
レポート内容(50%)と講義中の質疑応答・討論内容(50%)によって総合的に評価する。単位認定には15回中11回以上の出席が一つの条件になる。
準備学習
(予習・復習等)
各回の内容について、事前にテキストで予習し、講義の後に復習することが望ましい。内容によっては、事前に関連する文献を読む必要もある。準備学習(予習・復習)の時間は、各回について1~2時間が必要と考えられる。
その他注意等
特になし
教科書
竹内健児著:100のワークで学ぶカウンセリングの見立てと方針、創元社、2021.三浦麻子監修、米山直樹、佐藤寛編著:なるほど!心理学面接法、北大路書房、2017.松木邦裕著:私説対象関係論的心理療法入門精神分析的アプローチのすすめ、金剛出版、2005.
参考書
土居健郎著:新訂 方法としての面接-臨床家のために、医学書院、1992.大塚義孝、岡堂哲雄、東山紘久、下山晴彦監修、臨床心理学全書10、亀口憲治編:臨床心理面接技法3、誠信書房、2004.