演習科目(博士課程基礎系)(6)医学専攻博士課程
環境医科学群
単位数
6単位
科目名
環境毒医科学演習
科目責任者
学群長(代行)
担当者
学群長(代行)
授業の目的
我々の生活環境に化学物質の無いところはもはや無いと言われている。産業現場では工業材料、加工用物質や既製品などとして、数多くの化学物質が使われている。一般環境に比べて、種類が多く、空気中の濃度が高く、また毒性が明確にされていないものや新規化学物質が多い。近年、産業現場の労働衛生が著しく改善されたため、産業中毒の発生は昔と比べ、大幅に減ってきた。しかし、最近オフセット校正印刷工場で発生した職業性胆管癌事例が示したように、産業化学物質のばく露による労働者の健康障害及びその予防対策は依然として重要な課題である。そこで本演習は産業化学物質の生体影響の評価方法、発がん性に繋がる遺伝毒性の検出方法、代謝酵素の遺伝子多型による化学物質の毒性発現の修飾作用などについて検討し総括することを目標としている。
教育内容
1) 実験動物を用いて、産業化学物質のばく露を行い、種々の臓器・組織における生化学、分子生物学的解析を行い、ばく露による生体影響を検出・評価する。
2) 培養細胞や実験動物を用いて、遺伝毒性(DNA損傷)を検出する方法を学ぶ。
3) 代謝酵素の遺伝子ノックアウト動物や野生型動物を用いて、産業化学物質投与後の体内代謝及び毒性発現の比較を行う。
2) 培養細胞や実験動物を用いて、遺伝毒性(DNA損傷)を検出する方法を学ぶ。
3) 代謝酵素の遺伝子ノックアウト動物や野生型動物を用いて、産業化学物質投与後の体内代謝及び毒性発現の比較を行う。
到達目標
生活環境、職場環境における生体影響要因の理解とリスク管理の基礎を理解し、リスク管理について実践能力を習得する。
準備学習
(予習・復習等)
(予習・復習等)
1) 生化学の基礎知識を復習する。
2) DNAやタンパク質の取り扱い、細胞培養の基礎などを学習する。
3) 酵素反応についての基礎を学習する。
2) DNAやタンパク質の取り扱い、細胞培養の基礎などを学習する。
3) 酵素反応についての基礎を学習する。
成績評価基準
論文紹介、生化学や分子生物学に関するレポート及び実験レポートなどをもって評価する。